売れるには、物語がいる。FRDジャパンの“語れるブランド”づくりに学べ
2013年に設立されたFRDジャパンは、千葉県木更津市を拠点に29名のスタッフで運営される、革新的な陸上養殖企業だ。三井物産からの出資を元に、物産出身の代表とその仲間で構成されている。
同社の事業の中核をなすのは、高度なろ過技術を用いた閉鎖循環式の陸上養殖システム。この技術により、海に頼らずとも、高鮮度・高品質なサーモントラウトの安定的な通年生産を実現している。
日本では、従来の陸上養殖は海や川の近くで大量の水を入れ替えながら行うのが一般的だった。しかし、夏になると水温が上がり、冷水を好むサーモンの養殖には不向きとなっていた。また、冷却に膨大なコストがかかるという課題も大きかった。
FRDジャパンはこの問題に挑み、換水率を最低限に抑えながら水を循環させる技術を開発。環境に左右されることなく、年間約30トンのサーモントラウト「おかそだち」の生産・販売を可能にした。
同社が掲げるビジョンは、「海に依存しない陸上養殖で未来の魚食文化を創造する」。単なる魚の生産にとどまらず、地球環境や資源保全、持続可能な食文化を見据えた挑戦を続けている。
FRDジャパンのマーケティング戦略は、派手な広告ではなく、既存の小売店などとの信頼関係の深化を重視するもの。供給量に限りがあるからこそ、「広く知られる」よりも「深く選ばれる」ことを目指している。

人間社会と自然環境の両立。
伸び続ける人口、増え続ける水産物消費。
その負担を海に、そして次世代の若者たちに
背負わせ続けてよいのでしょうか。
次世代においしい魚と、美しい自然を残すために。
海に依存しない陸上養殖が必要だと考えます。
人間社会と自然環境を表す円が重なり合い、真ん中に浮かび上がる魚のシルエット。
「おかそだち」は人間社会と自然環境の両立を、
魚という切り口から実現します。

消費地までみなぎる
鮮度感。
「おかそだち」が養殖されているのは千葉県木更津市。
東京まで車でわずか1時間の場所です。
この場所だからお届けできる生の鮮度感があります。
一度も冷凍されていない生サーモンならではの、
凝縮された旨味と抜群の鮮度感をお楽しみください。

年中無休の、
国産生サーモン。
「おかそだち」に季節は関係ありません。
水温を15℃以下に保った冷たい水を循環させて一年中サーモンに適した環境を維持しています。
毎日が旬の生サーモン。年間通してお楽しみ下さい。

抗生物質不使用
「おかそだち」が育てられる陸上養殖システムは海や川から切り離された環境であるため、細菌感染を予防するための抗生物質を使用する必要がありません。

排水ゼロで地球に優しい
一般的にサーモンは海面養殖で育てられますが、海の自浄作用を超えた規模になると、糞や餌の影響で海が汚染されてしまいます。
「おかそだち」は独自のろ過システムで水を循環させながら養殖されています。
海を汚さない、地球に優しいサステナブルなサーモンです。
※ASC認証取得済。
ASC認証は環境と社会への影響を最小限にして育てられた養殖の水産物の証です。

未来の養殖の形
世界的な人口増加により水産物需要は増え続けていますが、天然魚の漁獲量は伸び悩んでおり、養殖による漁獲量も養殖適地の減少や海水温上昇等により限界が近いと言われています。
「おかそだち」は海や川を必要としないため、海から遠く離れた内陸部でも養殖できます。また自然や災害の影響を受けないため、台風や津波、病原菌の蔓延にも左右されません。
いつでもどこでも養殖できる「おかそだち」は、私達が美味しい魚を食べ続けるための未来を担う存在でもあります。