マーケティング言語への翻訳術。
VALUE TRANSLATION
「価値がある」と“伝わる”には、翻訳が必要だ
どれだけN1分析でいいインサイトが見つかっても、
顧客の言葉に翻訳されていなければ一切伝わりません。
企業が言いたい価値と、顧客が受け取る価値がズレた瞬間、購買は止まります。
「高品質です」──この自己申告を覚えている人はいません。 届く価値とは、“顧客の文脈に変換された価値”だけです。
N1 VOICE
正解はいつも、顧客が話した“そのままの言葉”にある
マーケターの大事な仕事は、 N1の生声をコピーとして使える形に翻訳すること。
✕ 「高品質な素材を使用したバッグ」
◎ 「ずっと肩にかけてても、全然痛くならないバッグ」
顧客は“素材”で買うのではありません。 自分にとって何が嬉しいかで買います。 企業の辞書を閉じて、顧客の言葉帳を開くところから始まります。
BENEFIT FRAME
便益は6種類しかない──迷う必要はない
価値を翻訳するときは、この6分類で整理すると一気に解像度が上がります。
| 便益タイプ | 例 |
|---|---|
| 機能的便益 | 軽い/早い/壊れにくい |
| 感覚的便益 | 気持ちいい/香りが好き |
| 感情的便益 | 安心した/嬉しい |
| 社会的便益 | 褒められた/SNS映え |
| 経済的便益 | 安い/節約できる |
| 自己実現便益 | 自信がつく/夢に近づく |
N1の声をこの6つに当てはめるだけで、 コピーと施策の方向性は自然に決まります。
UNIQUENESS
独自性は“こだわり”ではなく、証拠で語れ
独自性は、言ったもの勝ちではありません。 顧客が「それは確かに他と違うね」と思える証拠こそが価値。
● 成分・原材料:世界唯一の○○配合
● 開発ストーリー:10年かけて改良し続けて完成
● 利用実績:プロアスリート95%が使用
● 工程・技術:1台ごとに職人が手仕上げ
抽象語の「こだわり」「高品質」「丁寧に」は誰も信じません。 数字・固有名詞・工程・比較で武装するのが鉄則です。
COMMUNICATION DESIGN
伝えるのではなく、「伝わる」に翻訳する
企業が「言ったつもりの価値」はほぼ届きません。 顧客の文脈に翻訳された価値だけが自然に伝わります。
マーケティングとは、情報を押し付ける行為ではなく、 顧客の頭の中にある“棚”にそっと置けるかどうかの技術です。
ここさえ押さえれば、便益と独自性は 「伝えた」から「伝わった」へと変わります。
