【連載/第17回】成功パターンを「型」にする:再現性あるモデルの構築
■ なぜ「型」が必要か?
一度成功した施策も、担当者が変わる、環境が変わるなどで再現できなければ意味がありません。成功したマーケティング施策は「仕組み」として型化し、再現性のあるモデルとして社内共有・展開していく必要があります。
■ 型の要素を整理する
以下のような要素をまとめておくと、再現性のある展開が可能になります。
- 【背景】施策を行うに至った顧客課題や市場の変化
- 【WHOとWHAT】対象顧客と提案した価値(便益+独自性)
- 【HOW】使用した手段とその工夫(SNS/店頭施策など)
- 【KPIと結果】成果指標とその達成度、仮説との整合性
- 【学び】顧客からの反応や改善点
■ 再現する仕組みをどう運用するか
型をつくったあとは、それを仕組みとして社内で共有・活用する体制が重要です。
- 社内イントラネットやナレッジベースへの掲載
- 営業やマーケティングチームへの教育・展開
- 成功事例を横展開するための定例会・勉強会
このような運用体制を持つことで、1つの成功を“偶然”で終わらせず、“仕組み”として活かすことができます。