もし、経営資源が有り余っているとすれば、すべての取りうる選択肢に資源を投入すればいいわけですが、現実にはそうはいかない会社が多いはずです。
となると、限られた経営資源をどこにどれだけ配分するかを決めることはとても重要なことであり、企業の生死を左右しかねない大問題だともいえます。そこで考えるべきことは、自社が狙い撃ちすべきターゲット顧客は誰なのか、その人たちが真に解決したい不満・不便・不安・不都合・不快感は何なのか、これらの不を解決する自社の便益と独自性は何なのかです。
そして、ターゲット顧客の解像度を高め、どんな手段(チャネル)で自社の便益や独自性をどんな形のコミュニケーションで伝えていけば、ターゲットの意識や行動を変えていけるかを考えることです。
そう考えてみれば、経営に携わる人たちは知らず知らずのうちにマーケティングをやっているわけです。ただ、それらを堅実に思慮深く考察していくためのちょっとしたコツがあるだけです。