谷山雅計

1. Rhythm

リズム

谷山雅計のコピー思想の根幹には、言葉の「リズム」に対する鋭い意識があります。言葉の連なりが生み出す抑揚や心地よさがメッセージの定着率を左右すると考え、短く口に出しやすいフレーズで聴き手の耳に残るコピーを生み出しました。

2. Abnormality

違和

彼の作風は、日常の文脈にほんのわずかな「違和感」や「ズレ」をつくり出すことが特徴です。既成概念を揺さぶり、読み手の思考を促すための工夫であり、当たり前の事柄にも新鮮な視点を与える強い作用があります。

3. Density

密度

谷山は、限られた文字数の中に高い情報量と感情の密度を凝縮させることに長けています。複雑な理念や背景をシンプルな短いフレーズへと落とし込むことで、言葉に奥行きと重みを与え、繰り返し読み返したくなる強度を持たせます。

4. Distance

距離

彼のコピーには、対象から一歩引いた冷静で客観的な距離感が存在します。過度な感情表現を避け、ユーモアと知性を保つことで、商品の本質を浮き彫りにし、洗練された印象と信頼感を生み出します。

5. Construction

構造

谷山は、コピーを構文や文章の「組み換え」によって新鮮な意味を生み出す表現として捉えています。「一番の、おきにいりが、増えました。」のように、言葉の区切りや配置を変えることで、通常の意味を超えた情感や示唆を引き出し、言葉そのものの構造的な面白さを提示します。

Copy Collection

  • 人の間にKDD。(KDD・現KDDI)
  • 一度でいいから、飲んでくれ。(三楽・現メルシャン)
  • 消えたかに道楽。(JR東海)
  • セルシオか、それ以外か。(トヨタ自動車)
  • Yonda?(新潮社)
  • 日テレ営業中。(日本テレビ)
  • Designers KDDI(KDDI)
  • ガス・パッ・チョ!(東京ガス)
  • 苦い濃いより、甘い濃い。(キリンビバレッジ・生茶)
  • TSUBAKI(資生堂)
  • 人生初はセレナ発。(日産自動車)
  • ペケな気持ちも、ポンとふっとぶ。(フジテレビ『ペケ×ポン』)