サーモンが海をやめた日。
OVERVIEW
陸の上で魚を育て、海の未来を変える会社
FRDジャパン——社員29名の小さな会社が、水産業の“常識”を正面からひっくり返している。 木更津を拠点に、「海に依存しない水産業」という、大胆で静かな革命を進めている。
彼らの武器は「おかそだち」。 “陸で育った国産サーモン”としては極めて珍しい、「一度も冷凍しない生サーモン」だ。
TECHNOLOGY
海を使わない養殖という逆説
従来の陸上養殖は、大量の水と電気を消費し、夏の高水温が経営を直撃する“非効率の塊”だった。
FRDジャパンはそこに真っ向から挑み、「ほぼ換水ゼロ」「排水ゼロ」「水温15℃以下で安定」という SFのような環境を独自技術で実現した。抗生物質も不要だ。
BRAND
広く知られなくていい。深く選ばれればいい
年間生産量は30トンほど。大量販売のための広告は打たない。 生産量に合わせ、信頼できる流通先にだけ丁寧に届ける。
希少性とは“つくるものではなく、守るもの”。 そんなブランド哲学が静かに根づいている。
QUALITY
内陸なのに、毎日が“旬”
木更津から都心まで1時間。 海から離れているのに、届くサーモンは驚くほどフレッシュだ。
冷凍しないから、味がごまかされない。 海が荒れても赤潮が出ても関係ない。 365日、安定して「生」を届けられる。
FUTURE
養殖の未来は、海から離れる
世界の魚食需要は増え続け、海は疲れ続けている。 海に依存しない陸上養殖は、ロマンではなく“産業の生存戦略”になりつつある。
おかそだちは、その最前線だ。 「生産拠点は海のそば」という前提そのものが静かに更新され始めている。
INSIGHT
中小企業・起業家にも響く静かな革命
FRDジャパンの挑戦は、水産業の話にとどまらない。
・少人数でも、技術 × 信念で産業は変えられる
・ブランドは“広さ”ではなく“深さ”でつくる
・社会課題と収益性は両立可能
・常識は意外とあっさり更新できる
静かだが、本質的で、現代的な戦い方だ。
